作家と制作は、実は相容れない仕事だとつくづく実感しながら、私は会社La・ Moonを立ち上げる事にしました。個人で仕事をして行く方がはるかに楽である事も痛い程分かっていて、それでも煩わしい事この上ない業務に向かう理由は、ただひとつ『守りたかった』からでした。
何を?それは、連綿と続いてきた『創作』という形での『心の継承』です。
殺伐とした心の荒廃が囁かれ、それに対してどこか諦めが漂う現代にあって、自分達が次の世代に残していけるものをきちんと見据え、守らなくては、『人の心』は壊れて行く一方だと感じたからです。
創作集団La・Moonの活動は、驚く程多岐に渡り、そのどれもが自信を持ってお見せ出来るものであったにもかかわらず、型にはまっていないことや個人であることが、悲しいかな評価の妨げになってきました。
それでも、必要として下さる声に励まされ、その活動の輪を少しづつ広げてきたLa・Moonは、気がつくと個人が支えるには大きくなり過ぎていました。それは、La・Moonに関わって下さったクリエイターのみなさん一人一人が生み出した、心の力の結晶だったからです。
ああ、自分達は、この『宝物』をきちんと守って、次に続く人達に渡さなくてはだめだ。そう感じた時に、創作集団だったLa・Moonは、有限会社La・Moonになりました。
私達がお届けするのは『創作』という形の『可能性』です。
お客様が必要とし、お求めになっているもの、その全てに応えられるよう、共に考え、造り上げて行くのが私達の仕事です。
たとえば、たった一人のお子さんの為の小さな絵本も、数千人単位の大きな舞台も、La・Moonが必要とされるなら、どちらも同じ気持で取り組み完成させます。
守りたかったのは、『人の心』。
諦めないで、まっすぐに、誠意を持って。
送り手も、受け取り手も、最後に微笑みが残るように。
それが、La・Moonの仕事です。
モノ作りの手が必要な時は思い出して下さい。月はいつも貴方の傍らにあります。
La・Moon代表 有里紅良
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